まずは物件情報集めです。中古住宅にはどのような物件が多いのでしょうか、相場はどうなっているのでしょうか。
こうした物件の感覚を掴むのに情報収集はとても重要です。
新聞や折り込みチラシをチェックしてみたり、インターネット上の不動産検索サイトを利用して、希望する条件に合うものを探してみましょう。

インターネットや紙面で見た情報だけで判断せずに、足を動かすことも大切です。気になる物件をピックアップしたら、必ず実際に物件を見に行きましょう。
街の不動産屋に行けば、オーナーの希望で非公開になっている物件の紹介を受けることも出来るので、そのまま気になる中古住宅を案内してもらえます。
外観の印象や敷地の状態、周辺の道路状況や騒音度合い、日当たりなど、住み始めてから後悔のないようにしっかりチェックしましょう。

一目ぼれして購入した戸建て住宅が相場よりだいぶ割高だったり、状態があまり良くなかったなどということがないように、住宅選びはいくつもの候補から選ぶのが鉄則です。
相場観を身につけるためにも、複数の物件を比較してみましょう。
比較を重ねるうちに、どのような要因で物件の費用が変動するかが分かってくるので、譲れない条件と予算のすり合わせをしていきます。

建築完成時に正当な建築方法で建てられたかを証明する「完了検査証」や、オーナーが不動産会社に情報を伝える告知書「付帯設備」および「物件状況確認書」は、中古住宅の購入基準となる重要な書類ばかりです。
購入後のトラブル防止のためにも必ず確認してください。

夫婦だけの家族と子供やお年寄りのいる家族では選ぶべき住宅も変わってきます。
それぞれのメンバーが暮らしやすい住宅であるか、個性や世代に合わせたライフスタイルをイメージしながら条件を絞りましょう。

中古住宅の場合、見えないところでシロアリの被害が出ていたり、柱や基礎が弱ってきていたりと、耐震性や堅牢性で問題があるケースがあります。
建築士や住宅診断士に依頼して、住宅診断を受けることをおススメします。

水道や電気、ガスなどの配線をかえることなくそのまま入居できる中古戸建てはコストの面からも望ましいといえます。
特に、水道やガスの配管工事を行うことになった場合、費用がかさむので要注意です。
なるべく変更しないで済む物件を選択しましょう。

外壁の大きなヒビや異常な汚れは、雨水が入ったり壁が崩落したりする原因を作ります。内部が腐食している可能性もありますので、避けたほうがいいでしょう。

見学時には、実際に窓サッシの開け閉めがスムーズにできているかどうか、確認してみましょう。
開閉しづらい場合は、窓サッシに隙間がないかを調べてみてください。
サッシに隙間がある場合、建物の歪みが原因で起こっている可能性が高いです。

湿気の強い環境にある中古住宅はカビ、シミの温床になりやすい傾向にあります。
天井や壁にシミがある物件は、風通しや陽当たりが悪い証拠です。
住宅の寿命にも影響しますので、厳しくチェックしてみましょう。
中古住宅を購入する際には、新築選びとはまた違った視点が大切です。
せっかく購入した中古住宅を大切に使っていくために、リノベーションのしやすさも考慮しながら、理想に近い物件を探してみてください。